第610話 帝階層のPTドラフト

 

「…………」


 無限の輪の休みも明け、各自準備を終えた現状のクランメンバー九人が一堂に会した。だがその中でも明るさの代名詞であるハンナが何故かぶすっとした顔で無言を貫いている。

 そんな彼女にエイミーやダリルは苦笑いで、集合時間ギリギリで一番遅れてきた努はその様子に首を傾げた。


「なんか拗ねてるみたいだけど、どうしたの? 昨日はあたしがPT決めるっす! って張り切ってたのに」
「朝一でディニちゃんに帰ってこいって直談判したんだけど、しつこいって断られたんだって」
「あー……」


 努は先日エイミーから言われたこともあり一応ディニエル宛に誘いの手紙は速達で送っておいたが、その返事としては実力を証明すると書かれた紙がクランハウスのポストに投げ込まれるのみだった。

 努としてはそんな果たし状をわざわざ投げ込みにきたであろう彼女を想像して思わず笑ってしまったし、先日にちゃついていたリーレイアも笑みを深めるだけだった。

 ただ今回PT任命権のあるハンナからすれば、その返事はあまり笑えないものだったらしい。彼女にとっては今回離れ離れになっていた初期の無限の輪PTが集まれる絶好の機会でもあった。

 それを訴えるためにハンナは朝一でアルドレットクロウのクランハウスに訪れたものの、ディニエルにしつこいと一蹴されて相手にされなかった。


「なんなんっすか、あの頑固エルフ……。本当は入れてほしい癖に、こっちから行ってあげたらアレっす。あれじゃそれこそ意固地な婆さんと変わらないっすよ」
「大人になると逆に素直に物を言えなくなる時もあるよね」
「……まぁ、わからなくもないです」
「ままならないものだね」


 そんな努の呟きにクランメンバーの中では年長者であるコリナと、妻帯者であるゼノは少し同意した。するとハンナは否定されたと思ったのか鼻息を荒くする。


「師匠も頑固っすからねー! さっさとディニエルにもごめんなさいするっす!」
「ごめんなさいしても帰ってこなかったでしょ。僕がヒーラーとして一流じゃないと帰ってこないらしいし、そんな僕にアタッカーとしては一流って見直されたいのも変な話だけど」
「ふぅん! よくわからないっす!」
「また腐れ剣士早狩りとかシェルクラブヘイト合戦でもする感じで、実力をわからせなきゃいけないのかもね。今度はディニエルに」
「…………」


 そんな努の返しにハンナはあまりピンと来ていなかったが、次第に初期PTでのいざこざを思い出したのかその目を見開き始めた。そして天才かと言わんばかりに瞳をきらきらとさせてぶんぶん頷く。


「よーし! じゃあ次の階層主もディニエルより先に突破してわからせてやるっす! 今度は師匠も参加っすね!」
「おー! また水をかけてやるぞー!」
「おーっす!」
「殺すぞ」
「冗談ですやーん」


 そうして努もおもむろに水の入ったコップを持って音頭を取ったが、ドスの効いたアーミラに脅されるとそれをささっと机の上に置いた。ただ彼女はそれで嫌な記憶が再燃したのかジトっとした目つきで努を見上げる。


「つーかよ。気絶してる奴の顔に水だばだばかけて起こすか普通?」
「僕はハンナに命令されてやっただけだから」
「いや、命令してないっす。師匠が勝手にかけはじめたっす。それも水筒を開けてキンキンのやつ」
「いーや絶対言ってたね。っていうか何で水筒開けたのは覚えてるのに、命令したのは忘れてるんだよ」
「命令してないっすもんっ」
「……確かに言っていたかもしれないですけど、仮に命令されたからといって普通、ギルド長の娘さんに水かけますかね?」


 そんなダリルの鋭い突っ込みに、努はとぼけた鳩のように首を伸ばしてきょろきょろしだした。

 ただ初期メンバーの身内ネタがわからなかったリーレイアはしらーっとした顔で、何やら以心伝心の弄り合いをしている四人を見つめていた。そして無限の輪の居残り組であるガルム、ゼノ、コリナを見回す。


「私たちもツトムが失踪していた間のネタでも話しますか?」
「……うーん。それこそ100階層以降が解放された直後は色々ありましたけど、ハンナが修行に行った後は何かありましたかね?」
「ガルムが酒に溺れた時、主人は何処だと夜鳴きしてたとか?」
「あれだけ憎まれ口を叩いていたのに、いざツトムが帰ってきたら泣き――」
「よし殺す。こーろーすー」
「慎みたまえよ」


 こちらはこちらであーだこーだ騒いでいる中、そのどちらの時期にも外部にいたエイミーは何とも言えない笑みを顔に張り付けていた。そんな彼女のもにょついた態度に気付いた努が救急隊のように駆け付ける。


「不味い、エイミーが息してない」
「息苦しいからシルバービースト移籍しようかなって思ってたところだよ」
「火竜の話しよ、火竜の」
「火竜の時も初突破はギルド長で、わたしは一人神台を見てたわけだけど……」
「やけに仲間外れ率高いね。これが人徳の差か……」
「キョウタニ君―?」


 最近ディニエルが京谷努というフルネームで呼んでいたことに対抗してか、エイミーは弄ってきた彼に名字で呼び掛けた。そんな彼女の概ね正しい発音に努は少し驚いて笑った後、皆の注意を引くように手を叩いた。


「はい。それじゃあ昔話もこれくらいにして、さっさとPT決めするよー。臨時の枠はクロアだからねー」
「ソニア、引き続き入りたそうにチラチラしてましたよ?」
「厳正なくじ引きの結果なんで。どうせならマデリン入りで引きたかったけどね」


 シルバービーストの上位軍は大半が帝都に出払っているので、帝階層に挑める見込みがあるのはユニスPTのメンバーしかいない。その中で立候補したユニス、クロアと保険のソニアを合わせてくじを引いた結果、槌士の彼女が第一候補となった。


「先攻と後攻、どちらがいいかな? ハンナ君の希望があれば譲るが」
「んー。こう取って……こう。こう取ったら、こうで……」


 ゼノの提案にハンナは自分が取りたいメンバーを指差し確認し、どうすれば良い感じに取れるか頑張って考えていた。そんな彼女の様子にゼノは苦笑いした後、念のため努に近づく。


「ハンナ君に配慮したPT決めをしなくても問題はないかな?」
「大人しく主役を譲れるようなタイプだっけ?」
「はははっ! 確かにそれはこの私でも不可能なことだね!」


 気遣うような表情だったゼノはその言葉で憂いを消したように笑い、クランメンバーをぐるりと見回した。


「ディニエル君に目にもの見せるのはハンナ君のPTだけではない! むしろこの私!! ゼノがあっと言わせてみせようではないかっ!」
「……じゃ、先攻いいっすよ」
「ほう? それではダリル君! カモン!」
「……へ?」


 また最後の方に呼ばれるのだろうなとすっかり気を抜いていたダリルは、突然の指名に素っ頓狂な声を漏らした。そんな彼にゼノは弾けるように笑顔で手を差し向けた。


「170階層での活躍、見事だった! 帝階層からは私のPTでその腕に磨きをかけたまえ!」


 無限の輪に復帰直後のダリルはまさに錆び付いた鎧そのものだったが、それはガルムに錆を落とされ努が素材をそのままに一から重鎧として作り上げた。それを磨き上げて一級品にするのはこのゼノの他にいないだろう。


「ま、マジっすか……」


 そんな彼の気持ちも知らずてっきりリーレイアやガルム辺りを取られると思っていたハンナは、初っ端から自分の想定が崩れたことでがっくりと肩を落としていた。


「……じゃ、師匠とアーミラで」


 そしてゼノに恨みがましい視線を向けた後、初期のPTメンバーである二人を指名した。


「先攻譲ったのが間違いだったかもね」
「先攻でダリルから取ればどうにかなったっすかね?」
「でもゼノ後攻だったら僕は選ばれそうだけどね。祈禱師と組むのもそろそろ飽きてそうだし」
「ゼノには嫌われてるからねーだろ、お前は」
「嫌われてませんー。今度ワイン飲みにいきますぅー」
「クランリーダーだから渋々付き合ってもらってるとは思わねぇのか?」


 そうアーミラから言われ自信を無くし始めた努はゼノに視線を向けたが、彼は困ったような笑みを返すだけだった。努は愕然とした。


「マジじゃん」
「嘘だよ! またミスティウッドにでも行こうではないか! 出来ればディニエル君も連れてね!」


 長寿であるエルフは年数をかけて熟成させるワイン作りに長けている一面もあるが、そんなエルフが経営しているミスティウッドという店はワイン通の間ではよく知られている。


「さてはて、どうしたものか……」


 ダリル、努、アーミラが選択肢からなくなったことでゼノも即決というわけにはいかなくなった。この状況なら一先ずコリナは除外してもいいのだが、相手がハンナだとPTバランスも気にせず平気でヒーラーを取ってくる可能性もある。


「コリナと、リーレイア君を貰おうか。二人とも、ディニエル君に思うところはあるだろう?」
「そろそろアーミラと組みたかったところではありますが……仕方がありませんね」
「どうせ取られることもないでしょうに……」


 先日指針を得たリーレイアと165階層でディニエルと直接対決していたコリナは、各々そう言いながらゼノの方へと歩み寄った。


「……ガルムとエイミーって一緒のPTでも大丈夫っすよね?」
「別に大丈夫だよー」
「善処する」
「じゃ、ガルムエイミーで。師匠はPTリーダーよろしくっす~」


 そんな二人の意見も聞いたところでハンナはガルムとエイミーを指名し、残り物のクロアが自動的に割り振られ無限の輪のPTは決定された。


「前PT組んでた時はあれだけクロアに同情的だったのに、どうして……」
「エルフ狩りっすーー!!」
「思う存分暴れられそうだな」
「デバッファー双剣士いくぞっ!」
「素直にアタッカーでもしておけ」


 努、ハンナ、ガルム、アーミラ、エイミーの無限の輪初期組が多いPTは、どの役割にも古参の探索者が存在しているので安定感がある。だがユニークスキル持ちと魔流の拳による爆発力も秘めている。


「あの垂れ耳犬人を押し付けられたのは割と致命的なのでは?」
「…………」
「彼女もあの過酷な環境でかなりの急成長を遂げていると聞くぞ?」
「打撃武器三人は中々見ませんね。楽しみですぅ」


 ゼノ、ダリル、リーレイア、クロア、コリナのPTは槌士、重騎士、祈禱師と打撃系武器を主軸としたジョブが勢揃いしている。そして努のいない無限の輪で指揮を務めることが多かった聖騎士が仕切り、サブリーダー気質の精霊術士もその本領を発揮できる。


「最悪クロアは帝階層に引っ張ってくることになるけど、まぁあのPTもあと数日くらいで突破はできると思う。それまではソニアが入ることになってて、一週間経っても無理そうなら引っ張る感じで」
「了解した! では早速行こうか! 新生ゼノPTの幕開けだっ」
「暑苦しい……」
「もうゼノはいいですぅ……」


 そんなゼノに連れられてげんなりしているリーレイアとコリナが続き、ダリルは努とガルムに軽く頭を下げた後にリビングを出ていった。

 コメント
  • 匿名 より: 2024/01/10(水) 12:17 AM

    「さてはて、どうしたものか……」

    はてさての方が一般的かと

  • 匿名 より: 2024/01/10(水) 12:23 AM

    細かいとこは置いといて虫どもに嫌気がさしてた状態でのラッキーボーイ呼ばわりと百階層踏破後は大きすぎる地雷よね
    たらればの話ではあるけど、エイミーがやらかさなければ次の日みんなに打ち明けて足も射抜かれずもっと人間関係平和な帰還になってたかもしれないのに
    そうじゃなくても確実にディニエル離脱の原因の一端であるエイミーに文句を言わないどころか変わらず接して素直にアドバイス聞いてる努は聖人みすら感じる
    ライダン世界の金銭に対する価値観はあるにしろ、メンバーに莫大な遺産と今後の方針残しときながら自分が筋を通さないまま帰還したって負い目感じてるしほんとにいい子すぎでは?

    ゼノはオルファン騒動後の新聞記事見てから努を理解しにいく姿勢になったし、努護衛でピコさん連れてBBQとか行ってるから普通に仲直りしてない?
    今まで出てきた話より暗い感情は持ってないと思ってるしそうでないと思いたい

  • 匿名 より: 2024/01/10(水) 12:40 AM

    順番的にマデリン来るかと思ってた…

  • 匿名 より: 2024/01/10(水) 2:59 AM

    皆がわいわいしてるのもそうだけど口調が砕けてて本当に仲良くなったなーと感じるわ
    特にツトムは里帰りする前は全員から一線引いてたから差が凄い

  • 匿名 より: 2024/01/10(水) 3:53 AM

    そういや弓術士ってディニエル以外名前も出ないよなーと思ったけど、その辺リアルよりに考えると割と当たり前で納得かもしれん。 弓って基本的に遠くから一方的に攻撃する武器であって、味方と敵が入り乱れる戦場で使うもんじゃないよな。 百発百中誤射無しが最低条件ならディニエル以外名前も出ないのも納得。

  • 匿名 より: 2024/01/10(水) 5:46 AM

    一応金色に1人弓使いは居る。
    沢山いるけどフォーカス当たることは中々無いでしょ。呪術師なんかマデリン以外出てないし、あんまり考えても仕方ないよ。
    リアルとか言ってしまうと5人で怪物と混戦とかいうリアルが存在しないからなそこら辺もあんまりね。

  • 匿名 より: 2024/01/10(水) 6:09 AM

    あの時の努が打ち明けるってなに読んで来たん?って感じなんだが。
    そのままなにも言わず消えるのとどっちがマシかは知らんけど。

  • 匿名 より: 2024/01/10(水) 7:22 AM

    更新感謝!
    クロア復活!クロア復活!クロア復活!
    思い出話に花咲かせてるのいいね。読者から見ても懐かしい気持ちがわいてくるよ。

  • 匿名 より: 2024/01/10(水) 8:35 AM

    そろそろ瀕死アタッカーのマデリンを助っ人にしてどんなキャラしてるのか読みたかったけど、クロア好きだから帝階層で派手に暴れてくれ
    拗らせエルフは戻ってこないでいいよ、ひねくれ女は毒蛇でお腹いっぱい

  • 匿名 より: 2024/01/10(水) 8:41 AM

    努ガルムエイミーの初期トリオが集まった、鳥頭GJ

  • 匿名 より: 2024/01/10(水) 9:38 AM

    ディニちゃんはやく戻っておいでー

  • 匿名 より: 2024/01/10(水) 10:06 AM

    ちなみにだけど、シルバービーストの助っ人枠は前回、ロレーナが当たりクジ引いた後却下されて、マデリンが辞退したからソニアになったのよね。
    今回マデリンが当たり引いてたとしても性格的にまた辞退してた可能性は高そう。

  • 匿名 より: 2024/01/10(水) 10:14 AM

    ゼノの警戒の件は、あのとき人質に取られた妻連れて仲良くBBQした回で回収されてると思う
    ガルムほどツトムを信頼しているわけではないだろうけど、ツトムとやっていく意思表示を表すための回だったと思う
    ゼノは非情じゃないし賢いから思考停止してないんじゃない

  • 匿名 より: 2024/01/10(水) 10:46 AM

    ワクワク感がある

  • 匿名 より: 2024/01/10(水) 11:22 AM

    クロアの絵ってまだ出てない?
    AIイラスト楽しみにしてます
    マデリンは漫画版でちょこちょこ出てくるアレでいいのかな?

  • 匿名 より: 2024/01/10(水) 11:54 AM

    6:09 AM
    気になって400話読み返したけど諦めて説得するか…ってなってたからツトム自身は打ち明ける方向性だったんじゃない?
    終盤は何回読んでもつれえわ

  • 匿名 より: 2024/01/10(水) 12:02 PM

    ユニスくじ外してて草

  • 匿名 より: 2024/01/10(水) 1:14 PM

    ゼノまた内心ではダルがってそー

  • 匿名 より: 2024/01/10(水) 2:42 PM

    ユニスってなんで無限の輪枠に立候補してるんだろ?

  • 匿名 より: 2024/01/10(水) 3:10 PM

    普通に努が好きだから無限の輪に入りたいんだと思うけど
    昔すぎて忘れたけど、金色の調べのレオンって旦那な訳だから浮気じゃないの?
    まだ婚姻してなかった?
    そこらへんどうなんだろ

  • 匿名 より: 2024/01/10(水) 3:27 PM

    字面だけ見れば、ゼノはツトムを嫌ってるように見えるけど、ゼノの性格的に、お前嫌いって態度と発言はしないというより、掴ませないよう心がけるだろうから、この場合は冗談を言えるほどに、関係はよくなったととらえて問題はないかも知れない。ゼノよりもエイミーの方が怖い。ノックスの十戒(笑)って言う、探偵小説を書く際のルールがあるのだけど、その一つに、犯人は初期に登場していること、ただしその心を読者に読み取られている人物では駄目。ていうのが、あるのだけど帰ってきてからエイミーの心情が全くわからないから、何かするのか、してるのか、楽しみにはしてたり、してなかったり。Bになってそうな気がする。

  • 匿名 より: 2024/01/10(水) 3:55 PM

    ゼノは努嫌ってないでしょ……
    努が帰還時に話しするつもりに方針変えてたのもそうだけどさ
    ちょこちょこそこまで難しくもない文意読めてない人がいるのは何なん?

  • 匿名 より: 2024/01/10(水) 3:56 PM

    3:27 PM
    それ、君の主観(願望)が出過ぎてそう感じてるだけだよ。

  • 匿名 より: 2024/01/10(水) 3:58 PM

    ここまでくるとディニちゃんおもろいな。このまま1人で永遠と相撲してそう。

  • 匿名 より: 2024/01/10(水) 4:14 PM

    Bって何?BBAのこと?

  • 匿名 より: 2024/01/10(水) 4:24 PM

    まあエイミーの場合前例があるから良かれと思ってがないとも限らないけども
    ただそうなるとかなりなこじつけが必要になりそうだから難しいんじゃないかな

  • 匿名 より: 2024/01/10(水) 4:33 PM

    2024/01/10(水) 12:23 AM
     
    エイミーはつい最近死生観という特大の地雷踏んでるじゃん

  • 匿名 より: 2024/01/10(水) 5:11 PM

    即答しづらい振られ方してどう答えようか考えてるときに努と目が合った説
    そのあとに嘘だよって言ってるから説にするには若干弱い

  • 匿名 より: 2024/01/10(水) 6:23 PM

    更新おつ!エイミーおつ!

  • 匿名 より: 2024/01/10(水) 7:49 PM

    いや、なんでこの文章見てツトムとゼノ不仲説が出るのかわからん…本当に微妙な関係ならこう言う冗談は出ないだろうに。コミュ力どうなってるんだ

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