第462話 ゼノの苦悩

 

「おー。本当になってるのです」


 100階層の突破から数日後、努たちPTはそのまま刻印階層の攻略も着実に進めていた。そんな中ギルドに帰って自身のステータスカードを確認していたユニスは、そこに薬師と刻印士という新たなジョブが追加されているのを見て目を輝かせていた。

 そんな彼女をエイミーはステータスカード片手に猫目で見つめる。


「進化ジョブよりそっちが嬉しそうってどうなのよ」
「薬師、素材揃えてスキル唱えるだけでポーション作れるの凄くないです? それに状態異常を引き起こせるやつも作れそうなのです」
「……それってあっちでやってたことと変わらなくない?」
「いや、むしろなんで帝都にはサブジョブなかったのです? 多少レベルは上がってるのですが、何だか損した気分なのです」


 つい先ほど取った刻印士と違いユニスの薬師レベルは既に30ほどあったが、現状ではそこまで高くはない。サブジョブが導入された時に元々ポーション作りなどをしていた者たちに与えられていたレベルと同様である。それに三年かけてエルフから習ってきた複雑な工程が必要なポーション作りも、スキルであっさり作れるのでは形無しではないかと思ってしまう。


「実際作ってみるとわかるけど、味とか品質に関しては前からポーション作ってた人たちの方が上だよ。低レベルがスキルだけで作ったポーションは人間が飲めるようなレベルじゃない。あとは単純に各々の利権団体が黙っちゃいないから、下手にスキルでポンポン作って売ろうものなら干されることになるかな」
「……は? お前、どんだけ取ってやがるのです!?」
「地味に鑑定士も取ってる……。ってことは、もう鑑定士って貴重じゃない感じ?」


 既に実験がてら様々なサブジョブに手を出しては生産職から総スカンを食らっている努は、帰ってきた時に挨拶回りで取り戻した人脈も各団体の圧力と忖度でカピカピである。そんな彼のずらりとサブジョブが並んでいるステータスカードを見てユニスはギョッとし、エイミーは鑑定士がオワコンになったのではないかと危惧していた。


「流石に全部一斉にレベル上げるわけにもいかないし、今は刻印士に絞ってるよ。そのおかげで少しは成果も出てきたしね」


 そんな努はギルドの一角に映っている小さな90番台――その付近には迷宮都市にこんな住んでいたのかと失礼ながら思ってしまうくらいの魚人たちが群がっているので映像こそ遠目で見づらいが、その方向を見つめる。

 そこには複雑な刻印が施されたウェットスーツのようなものを着たカミーユが、まだ誰も到達したことのなかった深海の底を歩いている姿が映っていた。その映像は海に憧れのある魚人たちからすれば非常に興味をそそられるのか、下位の神台であるにもかかわらず異様な人気があった。

 元の世界に帰る直前だった時に交わされたカミーユとの約束。それこそ際どい水着でも渡せば彼女は喜んだのかもしれないが、努としては黙っていたことへの謝罪とちょっとした冗談も込め、水着と評してめちゃくちゃ性能の良い装備を初めから渡すつもりだった。

 ただそれも単純に金だけかけて最前線クラスの装備を渡すのも廃人からすればナンセンスだったため、出来れば性能の尖り切った珍しい一点物でも渡したかった。それからコストと職人の手間に見合わないことから作られていなかった深海にも対応できる刻印を、努は一か八かで施して成功した。


「ちょっとした話題にもなってるみたいだし、作って正解だったかな。しばらくは同じもの作れる気しないけど」


 刻印が成功するかは努の推測からすると、単純に刻印士のレベルと施す刻印の難易度に応じて変化する確率である。刻印士のレベルに見合わない刻印は成功確率が極端に減り、逆に見合うのなら100%に近い確率を叩き出すことも可能だ。

 カミーユにプレゼントした水着の施した刻印は、当時ようやく30レベルを越えた努からすれば成功確率は数%もなかったかもしれない。しかもそれを三回潜り抜ける必要があったため、単純な計算でいえば成功確率は小数点以下だっただろう。

 ただ刻印は幸いにも『ライブダンジョン!』で作成した黒杖のように、失敗してしまえば全てが水の泡になるようなマゾ仕様ではない。失敗すると刻印油こそ無駄にはなってしまうが、装備が駄目になるわけではないので素材さえ揃ってあればあとは単純な確率との勝負になる。そのために努はゼノやガルムの協力も借り、多量の刻印油をストックして最強の水着作成に挑んだ。

 だが、物欲の女神はどうでもいい時にこそ微笑むものだ。結果として努は十回に満たない回数でレベルに見合わない刻印三つを施すことに成功していた。そしてそれに応じた経験値も入り一気に40レベルまで上昇したが、しばらく低乱数を引かされることは間違いないので素直に喜べはしなかった。


「……ツトムがこっちに帰ってきたのは、一ヶ月くらい前で合ってるのです?」
「……そんなもんかな。ハンナに見つかってすぐ無限の輪に帰ってきたから」
「見つかったとはなんっすか。見つかったとは」
「ふーん……」
「んにゃー……」


 ユニスはそう呟きながらレベルと日数計算でもしているのか、上の空で電卓でも弾くように尻尾の先をうねうねと動かしている。エイミーもそもそもレベルの概念が変わって統一されていた鑑定士のスキル欄を見て何やら呻いている。


「ん~……」


 エイミーやユニスとは違い少し前からPTに入っていたクロアは、今よりも常軌を逸した刻印の数をこなしていた努を実際に見ている。それに表には出さなくなったものの相変わらず夜通し刻印していることも何度か確認しているので、傍から見ればその一ヶ月は地獄に他ならない。


「えぇ……?」


 そのことを勘違いしていそうなユニスにクロアは忠言しようとも思ったが、当の本人は笑顔で顔の前に人差し指を立てている。なので彼女は困惑の声こそ上げたものの、口を固く結ぶことにした。


 ――▽▽――


(……まさかここまで早く完成させるとは思いもしなかったよ。これも異世界の民ゆえのことなのか?)


 クランメンバーに便宜を図ってくれたギルド長のために深海階層の底へ辿り着ける水着を制作したい、と努から言われた時はどう説得してそれを止めさせるかゼノは悩んでいた。僅か一ヶ月でレベル30の刻印士になっていることには驚いたものの、それでもたかが知れているレベルではある。

 それこそサブジョブが導入された三年前から、既にこなしていた仕事での技術もあってか刻印士としてそれぐらいのレベルになっていた者はいた。そして現在はアルドレットクロウ工房や一部の職人がレベル50まで到達しているものの、深淵とも呼ばれている深海の底に対応した装備は作られていない。

 正確には作れないのではない、手間とコスト面を考慮して作られていないだけだ。そのために一体どれだけの刻印油を消費しなければならないのか。刻印士に装備を発注することもあるので刻印のことをある程度知っているゼノからすれば、その費用を考えるだけでゾッとする。

 それに加えて、現在多くの職人たちからなにまでを囲い込んでいるアルドレットクロウ工房の意向もある。レベルだけ上げるだけで腕のない生産職などあってはならないという主張の下、生産職のレベルには価値がないような風潮を最も大きな工房が率先して作り上げてきた。それに逆らうことが得策ではないことは明らかだ。

 とはいえ、流石に30レベル程度で三つの高難度刻印が成功することはまずない。そのためゼノはいくらかの刻印油を努に融通したものの、刻印を失敗による損失を計算し越えてはならないラインを話し合って決めていた。努が実際に無謀な刻印を失敗し続けて損失がかさんでいけば、費用対効果に合わないと諦めてくれると思ったからだ。

 だが実際はそのラインを大幅に下回る回数で、努は高難度の刻印三つを水着に施してみせた。彼曰く運が良かったとのことだが、果たして本当にそうなのだろうか。何か刻印における裏技のようなものを編み出しているのではないか。


(このままでは、レベル50も易々と飛び越えるのではないか? 幸運者騒動と同じように、出過ぎる杭は打たれないを地で行く気に違いない。……そうなると、もう力関係は逆転してしまうだろうな)


 そしていざとなったら家族を人質に取るような人間が、無限の輪のクランリーダーに相応しい力を持って君臨する。ファッションブランドとして名高いゼノ工房の自室で、彼は最悪の結末を想像し銀色の髪をくしゃりと握りながら歯噛みした。

 三年前にクランハウスの前で起こった凶事は、ゼノの記憶に今でもこびりついて消えていなかった。

 確かにあの時の自分は、努とディニエルのどちらが正しいのか決めあぐねていた。だからこそどちらの立場が正しいということになってもいいような立ち位置を維持していたため、彼女が矢を放つことを見過ごしつつも口では撃つべきではなかったと主張していたことも確かである。

 しかしだからといって、大切な家族を口に出してまで自分を脅すことはなかっただろう。十中八九ハッタリだったとしても、それを口に出されてしまえば信頼関係など構築できるわけがない。もしいざという時がまた訪れれば、努は再び自分の家族を人質に脅すだろう。そうされた自分は何も出来なくなってしまう。

 努が帰ってくるために活動するガルムたちを止めることはできない。ならば自分は努が帰ってきてもまた生殺与奪の権利を握られないように、まずはいつでも無限の輪を離脱できるような状況を作り上げた。その一環としてファッションブランドのゼノは立ち上がり、その売上で経済的には探索者をしなくても生活していける基盤は築き上げられた。

 勿論探索者としてもゼノは成長していた。ただこれに関しては周囲のPTメンバーに自分の力を引き上げられていることは否めなかった。ただそれでも今のゼノは努より探索者としての技能もレベルも高いことは確かだ。


(いざとなれば家族と共に迷宮都市すら出ていける。……だが、それで私はそれからも胸を張って生きられるのか?)


 妻は勿論、二人の娘は目に入れても痛くないほど可愛い。そんな家族のためになら何を捨てても構わないと思う。だがそれと同時に、無限の輪に入ってからでいえば四年以上は活動を共にしてきたクランメンバーもまた、家族に並ぶ仲間であることに他ならない。

 同じPTメンバーとして活動してきたガルム、コリナ、リーレイア、ハンナは言わずもがなだ。それに努に捨てられたと傷ついている中で保護していた孤児からすらも裏切られ、それでも健気に子供の世話をしているダリル。それと比較すると母がいるおかげか安定しているもののまだ危うさの残るアーミラ。あの凶事から逃げるようにアルドレットクロウへ移籍してしまったディニエルと、同じく帝都に行ってしまったエイミー。

 そしてその無限の輪を設立した核である努。その別れ際はとても苦いものとなり今も味がするほどだが、それでも彼のおかげでここまで来られたことに間違いはない。だが努が帰ってきてしまったことに落胆したことも間違いない。

 それから彼が探索者としてでなく生産職の道に舵を切った時には、内心とても安心してほくそ笑んだ。そのまま落ちぶれたままでいてくれれば、家族を害されることもなければ仲間と別れずとも済む。かといって落ちぶれすぎて凶事に走られても困るので、生かさず殺さずの状態を維持するのが一番良かった。

 だが、そんなどっちつかずの状態も今日で終わる。努が深海装備を実際に作成したせいでアルドレットクロウの四軍に位置する魚人の一人が、彼に制作依頼を出すとごねている。今はアルドレットクロウ工房から止められているものの、魚人の海に対する気持ちは並大抵ではない。

 いずれはそれも突破して努本人に交渉を持ち掛けるだろう。そうしていくうちに努は三種の役割を広めた時と同様に、自身で成果を出して生産職の常識をもぶち破っていくのだろう。そうなれば今の状況が端から端まで引っくり返っていくように逆転する。

 結局自分はあの時のようにどっちつかずの立場を取って、選択を先送りにしただけだった。あの時は努がいなくなったおかげでそれからは平和に過ごせたが、彼が帰って力をつけようとしている今、再び選択を先送りにすれば家族か仲間のどちらも失うかもしれない。


「はぁ……」


 ゼノは努が帰ってきてからそのことを一人、思い悩んでいた。どちらも選択できる位置にいながら、どちらも選択できるような手段がないかを模索する。だがいくら一人で考えたところで妙案が浮かぶこともなかった。

 そして今日も徒労に終わり、じりじりと内心が焼けていくような状態のまま偽りの笑顔を張り付けてクランハウスに向かう。願わくば三年前のように、自分が選択せずとも事態が好転することを祈りながら。

 コメント
  • ひゃー より: 2021/02/09(火) 7:38 AM

    ゼノはツトムが絶対やらかすのわかってるから選択出来る立場に居るのにね
    帰還の時日和ったのがだいぶ裏目に出てるけど努からしたら二度と帰れないかもしれない状況だったと未だに理解してないのもまずい
    まぁ嫁さんがケツ叩いてなんとかするだろう多分…

  • 匿名 より: 2021/02/09(火) 7:52 AM

    恩があるなら何があっても信じなきゃいけないみたいな考え方の人何なんだろう主人公贔屓過ぎない?
    飼殺しの打算もあったとは言え本当に恩知らずならかなりのリスクを負う生産職のレベリング支援なんてしてないだろ
    ディニの凶行を止めなかったって話も、仲間がリーダーを殺すなんて普通思わないだろうし
    そもそもタンクはツトムが負った怪我より酷い負傷も日常茶飯事なんだからその程度で家族を人質に取られたら堪ったもんじゃないだろ

  • 匿名 より: 2021/02/09(火) 8:18 AM

    現代日本人の感覚からいくと、毒矢を人に向けて放つのを止めない人間なんてその時点で信頼できる相手では無くなってるのだけど、ライダン世界だとそれは信頼関係にあれば許容範囲に入るんであろうか? 単にゼノ主観だからゼノが自分に甘くて自ら信頼を壊した事実に目を瞑ってるだけ?

  • 匿名 より: 2021/02/09(火) 8:37 AM

    正直、ゼノが一番どうでもよかったから 好きにしてくれって感じ

  • 匿名 より: 2021/02/09(火) 8:42 AM

    客観的に見るとゼノは他人に相談もしないで責任逃ればかり考えている駄目な大人
    これじゃツトムの無限の輪に限らず、どこでも同じ失敗するよ

    これ、絶対ピコさんは人質云々どころか、ディニエルがツトムを撃つのを容認したことすら知らないよね
    知っていたらピコさんに叱られて、ゼノも一人で言い訳の総合本社やらずツトムに謝って終わってるもんw

  • 匿名 より: 2021/02/09(火) 8:45 AM

    ゼノの狡っからさが素晴らしい。
    ツトム側に立ってみるとアレだけど、それも含めて面白い。

  • 匿名 より: 2021/02/09(火) 8:54 AM

    ゼノ(や擁護している人)は、自分(や奥さん)が弓で撃たれるのをツトムが見守っても、ツトムが自分とディニエル両方に中立なんて思わないだろうに、逆に自分が狙撃容認した場合は自分は中立のつもりでいるんだろう?
    それで自分が悪くないのに怒られた、あいつ怖い、何とかならないか、となるわけだ
    ・・・ひどいダブスタを見たw
    ツトム関係なく、自分に甘いだけの自業自得だよw

  • 匿名 より: 2021/02/09(火) 9:09 AM

    恩恵という意味なら探索者全員が受けてるでしょ
    アイテム消費が少なく継戦能力が高いPT理論の普及で、一度の探索での収益は確実に激増している
    火竜辺りでも一年遊んで暮らせるレベルの収入になるんだから今の探索者の収入は推して知るべし
    それこそ100層辺りの連中は全員億万長者のはず
    最前線の連中なんて完全に趣味でしょ

    100層辺りで時々遊んでるだけで孫の代まで遊んで暮らせる資産作れるんだからゼノもとっとと離脱すりゃいいんだよ
    お前はもう玄孫の代まで遊んで暮らせる資産は作れてるだろ
    苦しい目に遭いながら最前線で遊ぶ必要なんてないんだから探索者続ける理由なんてもう皆無
    最前線なんて廃人だけがやってりゃいい

  • 匿名 より: 2021/02/09(火) 9:13 AM

    なるほど、割りきれないゼノの葛藤面白い。人質は酷いから対策取るのも当然。そこは信じちゃいけないね。
    一応勝ち馬確定してないけど、過去の努を思えばまた白黒ひっくり返すのは予想できるし、カミーユの装備製作結果でほぼ確実だものな。で、多分また周りと揉めるのも分かってるからこれがまた…。
    聖人君子どころか腹黒我が儘マイペースで結果はドカンと出せる努の影響、ほんと楽しい。
    また続き待ってます。

  • 匿名 より: 2021/02/09(火) 9:38 AM

    主人公なんて贔屓してないよ
    十分カスだし
    他の連中はもっとカスって話してるだけだ
    莫大な資産もらってんだからとっとと離脱して普通に暮らせば家族全員一生遊んで暮らせるだろ
    家族が心配ならきちんと謝罪して距離を取ればいいのに、未だにしがみついて美味しいとこだけ利用しようとしてる
    家族への危険すらなあなあで済まそうとし、自分のことしか考えてないまさにカス

    そもそもツトムが拉致られてたった一人で知らん場所に放り込まれたことを誰か一人でも考慮したやつがいたかって話だよ
    一人もいねえよ
    全員自分の都合だけでしか考えてない
    ツトムはまがりなりにもわびとして資産や今後の指針も残しただけなんぼかマシ
    一応他の人のことを考えてはいる
    それ見て何も思わなかったゼノはただのクズ
    ツトムの罪は馬鹿だから立つ鳥跡を濁しまくったことだな

    言いたいのはあれだ
    これは馬鹿とクズの悶着が面白いんだからもっとこじれて楽しませて欲しい
    もっとゲスくてもいいぞ

  • 匿名 より: 2021/02/09(火) 9:47 AM

    本当にゼノに対してツトムが悪いのか?
    確認すると分かる
    まず、ディニエルは離れたところから警告も無しに撃った
    ゼノは黙認した
    これではツトムでなくてもゼノを信じるのは無理
    後から来たコリナたちもディニエルを押さえつけないとグルではないと信じるのは難しい
    感情で生きているディニエルが次を撃たない、殺さない根拠は無い
    でもガルムを盾にして逃げるほど非情ではない
    街中で攻撃魔法を使って交戦するほど非常識でもない
    後は言葉で牽制するしか安全を確保する方法は無い
    撃ったディニエルと黙認したゼノを強く牽制するのは至極当然
    結論
    悪くない
    ツトムの立場に関係なく、最善に近い行動
    原因はゼノ
    これで人質に取る発言を悪いと言うのは、街中で攻撃魔法使ったりガルムを犠牲にするような外道になるか、素直に撃たれろってことと同義
    ないな
    俺がゼノだったら警告して逃げてからでも当てられるだろってディニエルに意見して、本当に中立を保つ
    俺がツトムでゼノやディニエルを本気で恨んでいたら、エイミーに頼んで二人へ遺産が渡らないようにする
    ツトムは恨んでたら容赦しないからね
    仲良く刻印の協力なんて、自分に利益があっても受け入れない
    ソースはソリット社への塩対応

  • 匿名 より: 2021/02/09(火) 10:37 AM

    ゼノ視点と努視点の違いから起こってるすれ違いの描写に、〇〇擁護って発言が出る事自体ナンセンスかなぁと……。
    努に感情移入してるかゼノに感情移入してるかの違いでしか無いですよ。

    努視点→切羽詰まった状況で疑心暗鬼になり、努からゼノを止める方法が家族を盾に取るしか無かった。

    ゼノ視点→①ミルルの件もあって、努が自分に害をなす存在に容赦しないと思ってる。②ディニエルが足元に矢を撃つ位に考えていて止めなかった。

    ゼノ視点なら、止められなかった②に対して、①の通り容赦の無い努が家族を狙ったって事実が有る以上、何かあった時が怖いですよ。
    例えば大企業の重役になった時「お前の同僚が横領したからお前の家族〇すね」って、自分が新人だった頃教育係だった上司に言われた→その上司が治安が悪い地域に出張になった。
    って時に、その上司戦争に巻き込まれて帰ってくんなって考えるのと同じような物じゃないですかね。戻って来る可能性有るんだから転職しろよって言ってもなぁ。

  • 匿名 より: 2021/02/09(火) 10:47 AM

    後日談26を見るにツトムは人質の件で「積極的に足を引っ張られても仕方ない」レベルの後ろめたさは感じている。
    いくらツトムの性格がねじ曲っていても、(実際は決断の先延ばしに過ぎないとはいえ)リスクを取ってまで帰還後のツトムを支援したゼノに恩義を感じないほど薄情ではあるまい。

    迷える凡人ゼノとは、なんとか痛み分けの形で和解できないかなとは思う。

  • 匿名 より: 2021/02/09(火) 11:14 AM

    間違った計算して、いけるかもってなってるユニスに訂正してあげないのってもはや大好きなのでは…小学生の恋愛かって。
    それはそれとしてこれからパーティメンバーとなる人に無駄に時間を使わせるかもしれないことを黙っとくのってどうなんすかねぇ

  • 匿名 より: 2021/02/09(火) 11:49 AM

    物欲の女神「低乱数恵んでやったぞ、しばらくドッカンテーブルな」

    コイツ邪神の類いじゃない?
    神の間で今一番注目される異世界人(被害者)ツトムがいろんな意味で可哀想すぎる

  • 匿名 より: 2021/02/09(火) 11:54 AM

     ゼノにもこんな鬱屈があったとわかって、さらにライダンが好きになりました。
     それぞれのキャラの情報の非対称性が誤解や疑念を生んでいるという現実世界に近いリアルさが、他のネット小説ではほとんどお目にかかれない緊張感を孕んだ物語を生んでいると思います。
     我々読者は神の視点で、それぞれのキャラの内心まで知れてしまうためそれが愚かだったり、無駄だったりと気づけるのですけど、彼らはそんな視点で動いていないというこのもどかしさが一番の醍醐味になっているんだなと改めてこの回で感じました。
     更新スピードが早まっているいるようですが、ご無理の無い範囲でご自愛ください。それでは失礼いたします。

  • 匿名 より: 2021/02/09(火) 12:00 PM

    目に見える範囲ではゼノは努帰還から実務で一番努の助けになってるんだよなぁ。なんなら努が既得権益とやり合おうと決断した要因にゼノブランドの存在も大きいと思う。
    努の事情を知った後も僕悪くないもん努が悪いもんとか思ってる辺りは情けないが。家族家族言うなら家族に再び会うために必死になってた努の気持ちも少しは汲んだれやと思う。

    でもこのちょっと卑怯でご都合な考え方が人間臭くてゼノを魅力的にしてると思う(でもさっさと努と話し合え、せめて奥さんには相談しろ)

    ついでに話題に上がってるディニエルも自分は大好き。努に対して情念剥き出しにするディニちゃん好きは他にもいると信じてる。

  • 匿名 より: 2021/02/09(火) 12:10 PM

    おっこいつ素質あるやんけ、ええぞ早く同じ沼に落ちてきてくれよ…て手ぐすねひいてるわる~い微笑みですよ。

  • 匿名 より: 2021/02/09(火) 12:14 PM

    別に努は意地悪したくてユニスに教えなかったわけじゃないでしょ。勘違いさせて生産沼に引きずり込みたい意図は感じるけど。それに認識が違っても生産にかけた時間は無駄にはならない。ユニスは元々生産向きの資質も有ったしね。実際努くらい必死にやれば到達可能でもあるし。

  • 匿名 より: 2021/02/09(火) 12:18 PM

    本当にギスってる軋轢や確執を書くのがお得意というか何と言うか
    個人的には苦手だから多すぎて胸焼けするというか

  • 匿名 より: 2021/02/09(火) 12:21 PM

    インフレわからないやつ居て流石に草
    孫の代まで遊べるわけなかろう

    コメ欄で自分のレベルで話しして自分の感情書きなぐりのマウントの取り合いほんまおもろい
    皆でレベリングしようぜ
    こんばっと〜くらい!!

  • 匿名 より: 2021/02/09(火) 12:31 PM

    カミーユはウェットスーツ水着渡された時微妙な顔で拗ねてそう
    一緒に浜辺で遊ぶんじゃなくて(なにこのガチ刻印装備)
    違うだろツトム〜って

  • 匿名 より: 2021/02/09(火) 1:04 PM

    もしツトムが実証してレベル重視の環境になってもツトムのように自由に刻印に費やす時間も素材もある職人はいないだろうね。
    ゼノはいっそツトム印の刻印装備でも売り出してしまえばいいと思ったかな。

  • 匿名 より: 2021/02/09(火) 2:05 PM

    ゼノの思惑がどうであれ
    周りから干されてた中、刻印油を融通し続けたって事は評価されることだと思うけどね
    まあ今後裏切るのであれ、腹割って話して和解するのであれ
    どっちの展開でも面白くなりそうなので楽しみ。

  • 匿名 より: 2021/02/09(火) 2:15 PM

    帰還に際してはゼノは結局部外者だったからそういう風に思うのもしゃーないよねって
    ゼノだって家族の所に帰れないってなったらどうする?ってどっかでわからせる(物理)かもだけど案外対面して話したらすんなり片付く程度のような気もする

  • 匿名 より: 2021/02/09(火) 3:21 PM

    この話で止めれなかったんじゃなくて止めなかったのが判明したからまさか撃つとは思わなかったって部分の擁護するほうが話ちゃんと読んでねえんだよなぁ
    恩義は感じてるし、仲間としての認識もあるから帰ってきても積極的に協力はしてるし、ただそれは成功しないこと前提で協力してたってのが好感度の低さ
    そこまではいいんだけど、願わくば三年前のように、自分が選択せずとも事態が好転することを祈りながら。ってのがなんだこいつってなってる人が多いんだと思う

  • ばーる より: 2021/02/09(火) 3:49 PM

    今回のゼノに対する評価は、努の帰還前後の情報開示がどの程度までされているかで大きくかわるよね。
    あまり開示されてなければ、ゼノの感情や考えも仕方ないのではないかと思う。情報開示が十分(我々読者レベル)でもあの反応かもしれないけど、内容の詳細は不明なので議論しようがないし、そのゼノの反応が好きか嫌いかは読者の感情なので、どちらも正しいと思うのだけど。
    個人的には、努の莫大な遺産で得たものを捨てられないと思うなら、積極的な裏切りをしないで欲しいとだけ思う。

  • 匿名 より: 2021/02/09(火) 4:02 PM

    やらかしに関して、ツトムとゼノが一番仲良さそうなのがな。
    お互い家族(帰郷)のことで後に引けなかったり。
    別にゼノもツトムも互いに嫌いには見えんし、無碍にしてるとも思えない。
    最後のところでは信用できないからマウントは取られたくない友人というか。

  • 匿名 より: 2021/02/09(火) 4:07 PM

    全ての元凶はあの帰還の夜のエイミーで、それを悪化させたのが2流エルフだからなぁ
    努もゼノも被害者よね
    努は帰還の為の最善策としてあの混沌に乗じるしかなかったわけだし

  • 匿名 より: 2021/02/09(火) 4:33 PM

    ゼノの一番の後悔は
    結局どちらも選べない
    自身に対する嫌悪感が
    大半な気がするなぁ…
     
    そもそも努より
    ライダン世界の
    貴族と商人の方が
    色々と危険なのに
    努だけ警戒するのは
    可笑しいでしょ
     
    (家族持ちの流され体質の
    上位探索者とか
    ただの生け捕りに去れたカモ
    だけど無限の輪に属してる
    から手を出してきて
    ないだけと思うから
    逃げ道も無いでしょ)

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