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第486話 刻印インフレ

   結局努の記事全回収の目処こそ立ちはしなかったが、この数日で中堅の探索者たちは栓でも抜けたかのように怒涛の階層更新を果たしていった。  引退はしていても神台だけは見ていた者はその異様な熱に浮かされ、知り合いの伝手から…

2021年9月22日

第485話 チート写真

  (最悪だ)  翌日の朝。ユニスは朝刊を見るや否や驚きに目を見開いて見比べるようにちらちらとこちらを見てきて、ハンナはによによとした顔で生暖かい視線を向けてくる。そんな者たちに比べるとそこまで反応していないガルムとエイ…

2021年9月10日

文字の冷凍庫 八月レポート

八月のユーザー数 87,190 PV 1,526,296 更新数 四回。ウマ娘が再び面白くなったので危うかった 収益 ブログが約八万。skebが約一万。強い(確信) 餅屋に頼んだら無理と言われたこと 広告の表記がズレて見…

2021年8月31日

第484話 精神の自傷

   小さな巨人のような見かけをしたジャガーノート・ミニに頭を踏み潰され、粒子となって消えていくモイの姿。それを努は既に精神だけは自殺を済ませているような目で見送った。  その後はロイドに買収されていた二人が積極的にタン…

2021年8月31日

第483話 この世界の現実

   確かにモイの境遇には同情の余地があるのかもしれない。他のPTメンバーから虐げられていた様子からして、別に自分の意思でリキが主導するオルファンに在籍しているわけではないのだろう。それに今日は何とかして時間帯をズラして…

2021年8月28日

第482話 利権を守る権利

   135階層はそもそも野良でPTをマッチングさせるためか、初めの段階は普段の階層主戦と仕様が異なる。基本的に人数が揃っていればアタッカー二人、タンク二人、ヒーラーが一人のPTに割り振られるが、その選出時間の間は待つこ…

2021年8月16日

第481話 紅白孤高階層

   それから数日後にはユニスを含むPTメンバーたちは134階層まで難なく辿り着き、135階層へと潜れる環境が整っていた。そんな中で休日を二日挟んでの当日。 「……この様子じゃ、助太刀する必要はなかったかな?」  もはや…

2021年8月9日

文字の冷凍庫 七月レポート

  七月のユーザー数、82,056 PV、1,314,189 更新数、四回。ポケモンユナイトでマスターいかなかったら即死だった 収益、約七万。来月からはskebの収益も入れるのでちょっと上がりそう。やったぜ。 …

2021年7月31日

第480話 個チャで愚痴垂れ

  (今更な親切設計助かるー)  孤高階層はジョブごとによって階層の構造自体が異なり、各々の個性を活かさなければ突破することはできない。ただそれは努から言わせれば中級者向けのチュートリアルそのものであり、正直なところ今更…

2021年7月31日

第479話 刻印無双したーい!!

  「古参の探索者たちが出払っていて良かったのですね」「……何で?」  そう呟くユニスに努は刻印しながら目もくれなかったものの、少しは悪いと思ってはいるのか売り言葉の一言は返した。すると案の定彼女は黄金色の尻尾をはち切れ…

2021年7月24日

第478話 上へ上へと

  「自分が足手纏いってことを自覚してることだけは評価できるな。こんな調子で孤高階層どうするつもりなんだろうなぁ?」  一日に二階層ほどの早いペースで到達階層を更新している努がウンディーネに運ばれながら刻印している写真を…

2021年7月17日

第477話 手荒な客人

   刻印装備を身に着けているキマイラのような姿形をした120階層主を難なく倒した翌日、クロアたちは新たに遺跡階層と呼ばれている場所を探索していた。そんな中、エイミーは湿気の多いジャングルのせいか普段より跳ねている白いく…

2021年7月10日

文字の冷凍庫 六月レポート

  六月のユーザー数、81,491 PV、1,241,122 更新数、三回。目標達成ならず。すみませんでした 収益、五万ちょい。初めて下がった ハッピーなストレス 六月の初めに実家から引っ越したのですが、はじめ…

2021年6月30日

第476話 ヒモキャリー

  「あ、あいつ。本当に何もしやがらないのです……」  砂に埋もれた地魔石を仕事終わりの農民のように汗を流しながら拾っていたユニスは、悠々自適に宙を浮いて手伝う気配もない努を見て信じられないとでも言いたげに目を見開いてい…

2021年6月30日

第475話 事務所一押し新人、努

    「ほんとスライムってよく出てくるよね。手を変え品を変え」「人並みに戦ってはくるので注意して下さい。あとたまに奇襲で中身が飛び出してもきますので」「りょーかい」  刻印の紋様が浮かび上がっている鎧の中には粘体が詰め…

2021年6月27日

第474話 あざとい後輩

   努の警護役と探索活動からのリフレッシュも兼ねて一人迷宮都市に残ったガルムは、スタンピード組を見送った朝過ぎから彼に付いていった。 「それじゃ、行ってくるよ」「うむ。今のところオルファンがダンジョン内での鉢合わせを狙…

2021年6月23日

文字の冷凍庫 五月レポート

五月のユーザー数、84.438 PV、1.257.934 更新数、四回。30.31日の滑り込み具合凄いね。来月からはちゃんと週に一回更新で楽に進めていきたい。流石に一日で即興書きは結構頑張らないとしんどいし、頑張るを多用…

2021年5月31日

第473話 神運営許すまじ

   160階層の攻略に詰まっていた最前線の探索者たちがごっそりといなくなったことで、上位の神台に映るPTも一気に入れ替わった。最高到達階層も150階層まで下がり、時間帯にもよるが百番台以内に120階層が映るこ…

2021年5月31日

第472話 ふざけんなガルム

   スタンピードの間引きとオルファンとの懸念点について、努はクランハウスの夕食時に隣へ座っていたガルムに軽く話した。ハンナやエイミーたちがそれぞれ話し込んでいる中、努の前に座っていたリーレイアは澄ました顔で食事をしなが…

2021年5月30日

第471話 バカンスと化したスタンピード

  (間引きってことは、あっちも何か仕掛けてくる頃かな)  リーレイアと共に新たな精霊契約を試してから数日後には、ギルドにて外のダンジョンでの間引きに関するお知らせが張り出され始めた。暴食龍によって起きた惨状からもう五年…

2021年5月20日

第470話 単なる餌要員

  「風呂入りてー」  結局丸一日81階層で過ごす羽目になり努はげんなりしていたものの、刻印に没頭しつつセーフポイントで久しぶりに長い睡眠を取ったことで意外と悪くない休日を過ごしていた。 「……では、次は闇精霊のレヴァン…

2021年5月13日

第469話 相性無双

  「随分と久しぶりに感じます」「最近は159と160の往復だろうしね。ヘイスト」「確かハンナが馬鹿みたいに引っかかっていましたよね?」「そうだね」  今の神台にはほぼ映らないであろう81階層にある幻想の花畑を眺めながら…

2021年4月30日

文字の冷凍庫 四月レポート

  四月のユーザー数、PV、更新数、収益 ユーザー数は85,051(↓3,000)PVは1,216,259(↓100,000) 更新数は三回。四月は確定申告と引越し準備が鬼門だったので仕方ないね。五月はまず四回を目標に頑…

2021年4月30日

第468話 深海遊泳

  「ほんとにタコだね」「本当にタコなのです」  刻印階層の階層主はデカい蛸たこだと聞いて半信半疑だったエイミーとユニスは、遠目からでもギョッとするような大きさのスポッシャーを見て顔を見合わせている。そして機械仕掛けのハ…

2021年4月23日

第467話 新たな精霊

  「相変わらずノームはあれだけど、進化ジョブのおかげでウンディーネ一強ではなくなったね。フェンリルヤバくない? 乗り物として使ってる人も見たし、一強の可能性ありそう」「初めての貴方に懐いているのは不愉快で仕方がありませ…

2021年4月7日

第466話 たまにはサボってみるもの

   少なくとも刻印成功率の期待値は出せた休日明け。眠気を振り切るように朝の走り込みをしている最中に、努は迷宮都市の外壁工事が行われている風景を眺めていた。  もう数年は稼働しているのか歴戦の雰囲気が漂っているシェルクラ…

2021年3月31日

文字の冷凍庫 3月レポート

  他の人のブログ見てたらこういう月末レポートがちょっと面白かったので、取り敢えず書いてみる。出来れば画像とかグラフとか入れてわかりやすくしたいんだけど、当日に書いてるので後々暇な時にココナラで対応できないか調べてみます…

2021年3月31日

第465話 ロイドの思惑

  「……いいの? あの工房連中ほっといて」  会合の終わったアルドレットクロウの会議室で二人きりになった途端に、秘書のような恰好をした女性はひっそりと尋ねる。すると現在のアルドレットクロウのクランリーダーであり、化かし…

2021年3月23日

第464話 ソシャゲの手法

  (もうお前とはやっていけそうもない。破局だ破局)  刻印士のレベルが一気に40になったことで新たな刻印がいくつか刻めるようになったので、努はステータスカードに映っている模様を敗者の服に模写して刻んでいた。だがそれらに…

2021年3月17日

第463話 夫婦漫才

  「あー、こんな状況で依頼してくれるのはありがたいですけど、現状では難しいですね」「……何故?」  ガルムとさして変わらないほどの背丈に、港町で生まれ育ったかのように精悍《せいかん》な肉体をしているドルダンという男は、…

2021年2月17日

第462話 ゼノの苦悩

  「おー。本当になってるのです」  100階層の突破から数日後、努たちPTはそのまま刻印階層の攻略も着実に進めていた。そんな中ギルドに帰って自身のステータスカードを確認していたユニスは、そこに薬師と刻印士という新たなジ…

2021年2月7日

第461話 お気持ちVC

  「……終わったのですか」  爛れ古龍の心臓を捧げる復活の願い後も、優秀なアタッカー二人によって迅速な臓器破壊は滞りなく行われた。その間にハンナが魔流の拳を独断で解放して暴発しユニスに蘇生されるという事態もあって多少荒…

2021年1月31日

第460話 毒の使い手

  「……魔流の拳使えたら死ななかったっすから!」「そもそもあれは事故のようなものなのですから、気にしなくてもいいと思うのです」  蘇生された途端跳ね上がるように起きて弁明してきたハンナに、ユニスはそうフォローしながら既…

2021年1月27日

第459話 死を賭けたじゃんけん

  「……何で私が死ぬのが決定事項になってるのです?」  百階層に続く黒門の前で爛れ古龍戦の打ち合わせをしている中、ユニスは若干不服そうに呟く。  爛れ古龍によるPTメンバーのアンデッド化は、以前まで聖属性の防具を装備す…

2021年1月17日

ライダン六巻、本日発売!

この巻の最期から書籍以降の展開まで行くことになります。ここら辺で売上つまづいて暴食竜まで行くのが厳しくなるパターンが自分的には一番怖いので、是非ともこの機会に応援していただけると大変ありがたいです。助けてー!! HELP…

2021年1月9日

第458話 1Lくらいの涙

   今日から召喚士として本格的に活動するということで、しばらくはルークと会うこともなくなる。そんな彼から今日くらい夜通し飲んで語ろうじゃないかと言われたので、努は百十階層に酒とつまみを持ち込んだ。  ルークは違う、そう…

2021年1月9日

第457話 スポッシャープレイ

   元々は貴族であるバーベンベルク家の贔屓している所として有名だった、高級なワインとそれに見合う料理を提供する飲食店であるロウサ。しかし今では迷宮都市の中でも生粋の資金力を持つようになったアルドレットクロウの幹部などが…

2021年1月1日

ダークテーマ実装まで半年以上かかりました……長く苦しい戦いでした

    だがしかし、dy冷凍は半年以上ダークテーマ実装に向けて色々調べてはHPのエディタ編集を実践していたものの、成果を上げることは出来ませんでした。それでも頑張れば何とかなるだろうといった希望的観測を持ったまま、遂に2…

2020年12月23日

第456話 ヒーラーから逃げるな

   危なげなく成れの果てを突破した努たちPTは、さして休むこともなく古城階層の攻略に入った。クロア、エイミーの近接アタッカー二人に、避けタンクのハンナ、ヒーラーのユニス。そして努は白魔導士2という変則的なPTということ…

2020年12月22日

第455話 おいてけぼりのユニス

  「ね、写真と文章のギャップすごくない?」  ソファーの背もたれからはみ出ている尻尾を揺らしながら新聞を読んでいたエイミーは、半笑いでその記事を努の方に見せた。  そこには油ギッシュな身体でにへら顔のままヘッドスライデ…

2020年12月12日

第454話 下ネタおじさん

   スポッシャーの突破後、努は百十階層の利用方法について考察していた。百十階層のアトラクションに流れているものが刻印油であることは想像に難くなかったが、いざそれを実際に利用するとなると意外に難しかった。  基本的に刻印…

2020年12月4日

第453話 ルークの苦悩

  「……ふぅ」  思わず漏れ出そうになったため息。それを何とか一息つくように変えてはみたものの、アルドレットクロウのクランリーダーであるルークの表情は芳しくない。もう三十を越えて何年か経つにもかかわらずその外見は依然と…

2020年11月25日

第452話 帝都からのご帰宅

  「だーれだ?」  一度クランハウスに戻り夕食だけ食べようと帰ってきた努は、リビングに入った途端久しぶりに聞いた快活そうな声と共に視界を塞がれた。 「……帰ってくるの、少し早かったね。エイミー」  その声と足をぺしぺし…

2020年11月20日

第451話 水着刻印

  「……流石にこの装備に刻印するのは忍びないね。やるけどさ」「装備というか、もはや下着に近いっすけどね。111階層は相変わらずえっちっす」「水着と呼べ、水着と。それにクロアよりはマシな部類だろ」  傍から見ると変質者だ…

2020年11月10日

第450話 世話焼きリーレイア

  「クビ……っすか?」「うん、護衛はクビ。クランメンバーとしては引き続きよろしく」  単純な力量では下であるドーレン工房の職人にレベルマウントを取って焚き付けるところまではよかったものの、思わぬハンナの輩ムーブのせいで…

2020年10月19日

第449話 護衛失格の煽り

     あれからランチまでの間、努はコリナに穴場の店や屋台などを教えてもらいながらも下位の神台を巡っていた。そこまで賑やかではない下位の神台市場では生産職関連の者からオルファンの一味である高レベルの少年少女まで見かけた…

2020年10月11日

第448話 ほんのりゴリナ呼び

   百十階層を突破した翌日から無限の輪は休日だったので、クランメンバーたちは一緒に朝食を食べ終わると各々別行動を始めた。 「今度余裕がある時にでも顔を出すといい。……ロレーナも待ちかねているぞ?」「余裕が出来たらね」「…

2020年10月1日

第447話 懐かしのアトラクション

「ツトムさん、どうしちゃったんですかね……?」  厄介極まりないシルクハットを潰してからは難なくスポッシャーを撃破した三人だったが、それと同時に干上がってしまった油田を見ていた努はがっくりとしていた。そしてスポッシャーか…

2020年9月22日

執筆する前の気持ちってランニングに行くか悩んでる時に似てる

  ランニング=ジムに行く、犬の散歩とかに置き換えてもわかりやすいかもとにかく、行く前が鬼門。今日は寝不足、飯食っちゃった、天気が不安定、仕事で疲れてる、このあと予定がある、何か知らんけどだるい。行かない言い訳なんていく…

2020年9月12日

第446話 110階層主 スポッシャー戦:神台市場

   巨大な画面で映し出されている一番台のヴァイスを中心とした神台周りは今日も盛況である。迷宮都市を統治しているバーベンベルク家によって設けられた公共の観客席はいつものように満席で、片手間で食べられる庶民的な屋台料理から…

2020年9月11日

第445話 110階層主 スポッシャー戦

   傍から見ても楽しくオイルアトラクションを攻略するような雰囲気ではないことのわかるハンナが入り口から飛び出したと同時に、茹蛸のように真っ赤であったスポッシャーの外皮は血の気が引いていくように白く変色した。  真っ白に…

2020年8月30日

メンヘラの季節

  ここ二週間と少しの間は、特に体調を崩したというわけでもなくただ単に書けていませんでした。Twitterでの更新できるかも報告からの、やっぱ無理でした!の流れについては申し訳なかったです。以後気を付けます。 そして今回…

2020年8月21日

第444話 クロアにやれるの?

   努、ハンナ、クロアの三人が黒門から転移してくると同時に、百十階層の奥にある大きな油池に設置されていた水車が徐々に動き始める。その水車から運ばれていく油は各アトラクションへと運ばれていき、最難関と名高いボルダリングに…

2020年8月21日

第443話 油風呂

  「えぇ……? てっきり普通に攻略すると思って、昨日からアトラクションの練習してましたよ」  スポッシャーのアトラクションを無視するルートで百十階層を攻略する旨をギルドで伝えられたクロアは、困惑するように垂れ…

2020年8月2日

第442話 愉快な階層主

  「そういえば刻印階層の階層主、なんか見た目は道化師みたいだよね。タコだけど」「あー……」  クランメンバーと一緒に朝食を食べ終えてからふとそんなことを口にした努に、コリナは嫌なことでも思い出したかのような遠い目をした…

2020年7月29日

第441話 エイミーファンのクロア

  (やっぱり見た目によらず普通の人じゃないじゃん! 前々からわかっていたつもりではあったけど、いざ実際にここまでやられるとは怖いよ!!)  完全には持ち上がらない黄土色の垂れ耳をぱたぱたと動かしながら、努の臨時PTに入…

2020年7月24日

第440話 タトゥー

  「そんなにしてたらそろそろ自分の身体に刻印を……ってならないっすか?」「ならないよ。そもそも効果発動しないし、発動するにしても痛そうだし嫌だわ。もしそういうスキルが出たらハンナには刻んであげようか?」「あたしも興味な…

2020年7月17日

第439話 職人の壁

  (まぁ、この子で本決めでいいかなー。神台で見た感じセンスもありそうだったし)  最近はレベルだけで腕のない鍛冶師が増えたと嘆いているドーレンが見たら目を剥きそうなほど雑な刻印を施しながら、努は臨時PTメンバーの採用を…

2020年7月13日

第438話 祈祷師全一

   ここ数日、ステファニーの様子がどうもおかしいといった噂はアルドレットクロウの中でも囁かれていた。探索でもいつもの冷静沈着な立ち回りに大きなムラっ気が出ていて、成果の浮き沈みも激しかった。 「どういうことだ…

2020年7月6日

第437話 瞑想仲間

  「……師匠。あの人、様子がおかしくないっすか? 一応警戒しとくっすけど……」「ん?」  変質者でも見つけたような目をしているハンナが促してきた先には、見覚えのある女性が呼吸困難にでも陥ったかのように大きく肩で息をして…

2020年6月22日

第436話 隕石

  (有名人との繋ぎにする気満々の奴しかいないな。それでいてパッと目を引くような奴もいないと。良くも悪くも普通って感じだ)  ヴァイスたちと別れた後に努は臨時のPTメンバー募集をギルドの掲示板に掲げてもらい、その翌日に応…

2020年6月17日

第435話 ゴスロリおばさん

  「何で帰ってこないんだ……?」  ちょっとした挨拶をした途端にディニエルの目の色が変わったのを察知して逃げるようにギルドへと帰っていた努は、少し待てどもハンナたちが帰ってこないことに不思議そうな表情を浮かべていた。そ…

2020年6月11日

第434話 化石の評価

   神台市場の中心地からは外れた場所。そこには家電量販店の大型テレビ売り場のように中規模の神台が立ち並んでいて、上位の神台ほどではないが賑わうくらいの集まりはある。  上位の神台はとにかく大規模なため老若男女問わず見て…

2020年6月4日

金銭の絡む応援方法についての見解

  当ブログの収益手段については自分も考えているのですが、コメントにも色々と書かれていたのでその辺りについて自分なりの考えを書いていきます 今のところの結論として、応援方法については『ライブダンジョン!』の漫画版の方を買…

2020年6月4日

第433話 エルフの見極め

   三年前より更にクランハウスの規模が大きくなり、もはや孤児院というより学校に近くなっていたシルバービーストに訪れていた努は肩を落としていた。 「そうは問屋が卸さないって感じだね」「……?」「悪かったな。都合良いPTが…

2020年5月29日

第432話 脱兎の如く

   翌日の朝刊ではガルムの重大報告と銘打って半ば釣り記事のような見出しの後、努の復帰が報じられた。 (中身スカスカのまとめサイトか何かか?)  ただ一日では詳しく調べ切れない新聞社もあったのか、気になる年収は? 彼女は…

2020年5月21日

第431話 リズミカルな舌打ち

  「チッ」「…………」  ダリルと再会する時に念のため護衛を任されていたリーレイアが突然舌打ちをしたので、努はまた嫌味の一つでも言われるのかと思った。だがどうやらそれは去っていったダリルに対して向けたようだっ…

2020年5月16日

第430話 不穏の種

  「だれ!」「…………」  早朝にアーミラとディニエルに挨拶を済ませた努は、クランハウスに帰ってきてからゼノにオルファンへ手紙を出してもらっていた。その間にリビングでピコから貰ったダンジョンの資料を読み込んでいると、唐…

2020年5月14日

第429話 ダリルの甘さ

   オルファンに属する孤児たちが拠点とし、今も私服の警備団が遠目から監視しているような地域から少し外れたキャンプ場のような場所。そこで息を潜めるように昼食を食べている主に幼児から小児で構成された孤児集団の中に、ダリルは…

2020年5月1日
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