第417話 気分ハレルヤ (やばっ、もう一年経っちゃったのか) 夢みたいな期間の終わりであるあの夏休みから一年。そして秋山君と富士山で初日の出を拝んでからもう半年が過ぎたかと思うと、時間の流れが随分と早く感じた。 あれから努は日… 2020年1月19日
第416話 ハンナ、努アンチになる 「ふぅ」 周回遅れの孤児たちとそれに付き添うコリナを横目に朝の走り込みを終えたリーレイアは、少し乱れている息を整えながら汗で濡れた前髪を左右に払った。そしてシルバービーストで雑用をこなしている孤児の一人から貰ったタ… 2020年1月13日
第415話 彷徨うコリナ 他人の死期が黒い靄のような形で見えるコリナの第六感にも似た何かは、ステータスカードに死神の目というスキル名で記されたことによって周囲からも正式な評価を受けるようになった。 そのスキルはコリナ以外の者が現状では誰も… 2019年12月25日
第414話 敗者ばかり 「美しくない……」 アルドレットクロウの刻印による装備の開拓が進むにつれ、神台には圧倒的な性能を誇る亜麻色の服を装備している探索者が散見されるようになった。そんな光景を目の当たりにしていたゼノは沈痛な面持ちで小さく… 2019年12月14日
第413話 刻印油、刻印油 (……いい加減にしてほしいですわね) 百一階層から魔石の代わりとして稀にドロッブするようになった刻印油。地面に落ちたゼリーのように鎮座しているそれを大きなスポイトで吸うように回収しているソーヴァたちを眺めながら、ス… 2019年12月2日
第412話 きっとついてくる 「治癒の願い……これは一分後くらい?」「うん。見た感じそれくらいかな。でも出来れば秒数も正確に把握するように」「えー!? 面倒臭くない!?」「一秒の読み間違いが全滅の切っ掛けになることもあるから、いずれは覚える必要は… 2019年11月21日
第411話 ミルルの後日談 (……まさか自分がこうなるとは思わなかったな~) とにかく自分の生活資金を捻出するために少しでも高く売ろうと外の魔石換金所へ持ち込んでいた以前とは違い、今はギルドに多少の恩を売るために魔石を鑑定して貰っている。それ… 2019年11月17日
コメ返し いつもたくさんのコメントありがとうございます。今回は600件近く来たコメントの中で気になったものを返していって、それに加えて今後の展望などを書いていきたいと思います。 まずは『ライブダンジョン!』の完結についてのコメント… 2019年11月13日
第410話 宝くじをも掴む思い 日本に帰ってきてからは取り急ぎ体力面を強化しなければならないと身に染みて感じた努は、ガルムから教えられていたトレーニングを緩めて継続してはいたがこれでいいのかがいまいちわからなかった。なので身近な友人の中では割とガ… 2019年11月12日
第409話 抜けた穴 努が突如として引退したことによる変革の流れによって、探索者たちが自身の立ち位置を顧みたことでクランの情勢も大分変化した。 事前にクランメンバーを募集していた紅魔団は変革の流れに乗ることは出来ていない。しかし事前に… 2019年11月7日
第408話 二人弟子の岐路 「…………」 アルドレットクロウのクランハウスに備え付けられている百人は容易に収まる食堂の一角で、巻いた桃髪が特徴的なステファニーは朝刊を見て固まっていた。周りの騒ぎでそのことについては認識していたものの、その事実… 2019年11月1日
第407話 カミーユの決意 (全く、ツトムにはとんでもない置き土産を渡されたものだな……) 先日ガルムから直接渡された手紙で驚くべき事実を後になって知らされていたカミーユは、朝刊で努の引退が報じられ午後になっても騒ぎが収まらないギルド内を見渡… 2019年10月28日
第406話 無限の輪の引き継ぎ 翌日にガルムたちはまるで猛獣でも管理していたかのような顔色をしていた警備団の者たちから、ディニエルの身柄を引き受けた。捕縛されている間に暇つぶしで狙撃の練習を行っていたせいか、彼女が出ていく際には警備団に勤務してい… 2019年10月25日
第405話 初心の感触 白く光っていた黒門は努が入ると同時にその輝きを失い、普段と変わらないものへと戻っていく。その光景も涙であまり見えなくなっていた二人は、しばらくその状態のまま動くことが出来なかった。 それからエイミーは縋るように残… 2019年10月22日
『ライブダンジョン!』完結しました 三年半ものご愛読ありがとうございました。ここまでの長編を最後まで書き上げられたのは初めてのことなので、とても嬉しく思っています そしてここまで漕ぎ付けられたのは読者の方や、SNSなどで応援してくれた方々のおかげでもありま… 2019年10月17日